はじめに
「ポケットに入れたまま洗濯してしまった」
「お風呂でうっかり落とした」
「トイレに水没させてしまった」
誰にでも起こりうるスマホの水没トラブル。
一度水に浸かると 故障・データ消失・発火リスク に直結するため、初動対応がとても大切です。
この記事では、スマホが水没したときの正しい応急処置とNG行動、さらに 復旧方法・修理・データ救出の手段 まで詳しく解説します。
1. 水没直後に絶対やってはいけないこと
1-1 電源を入れる/操作する
👉 内部でショートする危険大。
1-2 充電する
👉 通電による基板損傷・発火のリスクあり。
1-3 ドライヤーの熱風を当てる
👉 高温で基板やバッテリーが劣化、さらに水が奥に押し込まれる。
1-4 強く振る
👉 水が内部全体に広がり、故障を悪化させる。
1-5 電子レンジ・オーブンで乾燥
👉 危険行為。絶対にNG。
2. 正しい初期対応(応急処置)
Step1:すぐに電源を切る
→ 電源ボタンを長押ししてシャットダウン。
Step2:ケース・カバー・アクセサリを外す
→ 放熱と乾燥を助ける。
Step3:SIMカード・SDカードを取り出す
→ データが守られる可能性が高い。
Step4:水分を拭き取る
→ 柔らかい布・ティッシュで表面を吸い取る。
Step5:自然乾燥させる
→ 風通しの良い場所で12〜24時間放置。
👉 ※乾燥剤(シリカゲル)や米に入れて吸湿させる方法も有効。
3. Android/iPhone別の確認方法
3-1 Android
- バッテリー着脱式ならすぐに取り外す
- 「水没インジケータ」で内部水濡れをチェック
3-2 iPhone
- SIMトレイを抜いて「水没反応シール」を確認
- 赤色になっていれば水濡れ反応あり
4. 復旧のためにやるべきこと
- 24時間以上乾燥させる
- SIM/SDを差し直して電源ON
- 起動しない/不具合がある場合はすぐに電源OFF
- 修理業者に相談
5. 修理・復旧の選択肢
5-1 キャリア修理(ドコモ・au・ソフトバンク)
- 保証加入なら安価で交換可能
- 非加入なら2〜3万円かかる場合あり
5-2 Apple正規修理
- iPhone水没は原則「本体交換」
- AppleCare+加入なら1万〜1.5万円程度
5-3 データ復旧業者
- 本体は壊れてもデータだけ取り出せる可能性あり
- 料金:2万〜5万円前後
6. データを守るためにできること
- GoogleアカウントやiCloudで常時バックアップ
- LINEはアカウント引き継ぎ設定を有効化
- 写真・動画はクラウド保存アプリを利用
👉 普段からバックアップしておけば、水没時も安心です。
7. 私の体験談
以前、ポケットに入れたスマホを洗濯してしまったことがあります。
すぐに電源を切り、乾燥剤と一緒にジップロックへ入れて24時間放置。
幸運にも復旧しましたが、カメラレンズが曇りやすくなったため、結局修理に出しました。
👉 「一時的に直っても内部にダメージが残る」ことが多いので、修理相談は早めがおすすめです。
8. 水没を防ぐ予防策
- 防水ケースを利用(お風呂・プール)
- 雨天時はポケットではなくバッグに収納
- テーブルに飲み物を置くときはスマホと離す
- 水没保証(AppleCare+、キャリア補償)に加入
まとめ
スマホが水没したときは…
- 電源を切る
- SIM・SDを抜く
- 水分を拭き取る
- 自然乾燥
- 修理・データ復旧へ
NG行為(電源ON・充電・ドライヤー・振る) は絶対に避けましょう。
FAQ
Q1. 水没後すぐに電源を入れても大丈夫?
A1. いいえ。内部が濡れている状態で通電するとショートします。
Q2. 米に入れるのは効果ある?
A2. 一定の効果はありますが、乾燥剤の方が効率的です。
Q3. お風呂の湯気だけでも故障しますか?
A3. 長時間なら内部結露の可能性があり、劣化を早めます。
Q4. 防水スマホでも完全防水ですか?
A4. いいえ。IPX規格でも経年劣化やスピーカー穴から浸水します。
Q5. 修理とデータ復旧、どちらを優先すべき?
A5. 大切なデータがある場合は復旧優先。端末は買い替え可能ですが、データは失われると戻りません。